知っておきたい「構造」のこと
住宅の構造について
長く安心して暮らせる住まいを実現するためには、家を支える「構造」が重要です。
家の構造や工法は、耐久性、安全性、断熱性、気密性などといった住宅性能に大きく関わってきます。
構造の違いよる一般住宅の種類と朝日ホームで建てる家の構造と工法についてお話しします。
- Index -
1. 一般住宅の種類と構造
一般住宅の種類は、構造の違いによって大きく3種類に分けられています。
- 木造住宅
- 鉄骨造住宅
- 鉄筋コンクリート造住宅(RC造)
それぞれの構造には、どのような特徴があるのでしょうか。
木造住宅(W造)
木造住宅は、家を支える柱・梁(はり)・壁などの構造部分が「木材」で構成されている家のことをいいます。
同じ木造住宅といっても「木造軸組工法」「木造壁組工法(2×4工法)」などといった工法による違いもあります。
※建物を支える骨組みを「構造」
骨組みをつくる方法を「工法」といいます。
木造住宅のメリットは、鉄骨・鉄筋コンクリートよりも建築費用を抑えられること、断熱性・通気性が良いことです。
さらに柔軟なデザインや間取り設計が可能で、建てた後も大規模なリフォームがしやすいというメリットも。
ただし、高規格でないと防音性や耐震性が低くなってしまうこと、防虫対策が必要であることがデメリットとしてあげられます。
▮ 木造住宅のメリット
- 建築費用が安い
- 断熱性・調湿性・通気性が高い
- 柔軟なデザインや間取り設計
- リフォームがしやすい
▮ 木造住宅のデメリット
- 高規格で造らなければ防音性・耐震性が低くなる
- 害虫被害の対策・定期点検が必要
鉄骨造住宅(S造)
鉄骨造住宅は、家を支える柱・梁・壁などの構造部分が「鉄骨」で構成されています。
特に都心部に多い3階建以上の中高層建築物に多く使われる工法です。
鉄骨は素材の強度が高いため、一般的な木造住宅よりも耐震性に優れています。
また、柱や壁の数を抑えることもできるので木造住宅では叶えにくい広いリビングや吹き抜け、大きな窓などの大空間が実現できます。
そのかわり、木造住宅よりも建築費用が高く、断熱性や通気性が低い、リフォームがしにくいなどのデメリットもあります。
鉄筋コンクリート造住宅(RC造)
鉄筋コンクリート造住宅は、家を支える柱・梁・壁などの構造部分が「鉄筋とコンクリート」で構成されています。
高層建築物や大型建造物なども鉄筋コンクリート造でつくられています。
一般的な木造住宅や鉄骨造住宅に比べ、耐震性や耐久性、気密性、防音性、メンテナンス性などに優れています。大空間などの設計自由度も高いです。
そのぶん建築費用が高く、工期も長くなります。通気性が悪く結露やカビが発生しやすい、リフォームしにくいなどのデメリットもあります。
2. 朝日ホームで建てる家
朝日ホームでは 木造住宅 のみを建築しています。
木造住宅の建築工法も様々ですが、弊社では2つの工法を採用しています。
▮ 朝日ホームの木造住宅
- 在来工法(木造軸組工法)
- テクノストラクチャー工法
在来工法(木造軸組工法)
朝日ホームでは、木造軸組工法の木造住宅を一般的な仕様としています。
木造軸組工法は、柱、梁、筋交いを組み合わせて建物を支える工法のことをいいます。
※縦の構造材を「柱」、横の構造材を「梁」
斜めの補強材を「筋交い」といいます。
現在、日本の戸建て住宅で最も多く採用されている工法です。
家の柱や梁などに使用する木材は、朝日ホームでは耐久性の高い「集成材」を使用。
無垢材に比べ、集成材は1.5倍の強度であり、寸法が正確でゆがみにくいのが特徴です。
- 集成材
複数の木材を接着剤でつなぎ合わせた木材 - 無垢材
1本の木を伐採し、乾燥させただけの天然の木材
テクノストラクチャー工法
テクノストラクチャー工法とは、パナソニックが独自開発した耐震住宅工法のことです。
家を支える大切な構造部分の「梁」に 木と鉄を組み合わせた「テクノビーム」を使用しています。
また、一般的な木造住宅と違って一棟一棟すべて「構造計算」をして建てられているため、耐震性や設計自由度の高い家づくりが実現できます。
木のやさしさと鉄の強さを兼ね備えた家
テクノストラクチャーの家は、柱に 木材、梁には テクノビーム(木材+鉄骨の複合梁)を使用して建築されています。
柱に圧縮強度の高い「木材」、梁には曲げやたわみに強い「鉄骨(軽量H形鋼)」を取り入れることで、「木造と鉄骨造、両方の特性を活かした家づくり」ができるのです。
柱の木材には弊社の在来工法と同様、耐久性のある「集成材」を使用し、部材同士の接合もオリジナルの接合金具で強化することで、さらに耐震性を高めています。
そして建築基準法の耐震基準の1.5倍の地震力に耐える、耐震等級3に対応。
構造計算に基づいて建築
地震など災害への備えは、住まいにとって重要なポイントです。
構造計算とは、地震・台風・豪雪などの災害が起こったときの家に加わる力を計算し、その力に家が耐えられるかどうかを検証するものをいいます。
構造計算は現在、日本の法律では2階建て以下の木造住宅には義務付けられていません。
一般的に行われている構造計算が200項目程度に対し、テクノストラクチャーの構造計算は法律で定められた基準を大きく上回る388項目と厳しい基準を設定。
強さを科学的に確認することで安全性を追求しています。
お施主様には、住宅の引き渡し時に「構造計算書」と「構造計算保証書」をお渡ししています。
通気性・耐久性を高めて長く暮らせる住まいに
家の耐久性を高める重要な要素の一つである湿気対策。
室内外の温度差によって生じる結露の水分によって構造体や断熱材が劣化し、住宅性能にダメージを与えてしまいます。
テクノストラクチャーの家では、結露対策として通気工法を採用しています。
調湿性のある木の特性を活かしつつ、住まい全体の通気に配慮し、構造体の耐久性を高めています。
高い断熱性と省エネ
高い断熱性能とパナソニックの機能的な設備機器で、夏は涼しく冬は暖かい省エネルギー性に優れた家を実現します。
テクノストラクチャーで自由な空間設計を実現
テクノストラクチャーの家は、テクノビームという強度の高い梁で構造体を支えています。
そのため、一般的な木造住宅では叶えにくい大きな吹き抜けや柱や壁の少ない大空間の実現が可能に。
また、同様のデザインを鉄骨造や鉄筋コンクリート造で実現するよりも比較的コストを抑えることができます。
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