これからのスタンダード、省エネ住宅と断熱性能の関係を知ろう!

省エネルギー住宅(省エネ住宅)をご存知ですか?

省エネ住宅で頭に浮かぶのは、ZEH(ゼッチ:ゼロ・エネルギー・ハウスの略)という方も多いでしょう。

省エネ住宅では太陽光発電システムなどの創出エネルギーが注目されますが、実はエネルギー消費量を減らすことも重要です。

そのために欠かせないのが「断熱性能」なのです。

 

- Index -

省エネルギー住宅とは 

省エネ基準とは 

 外皮性能=断熱性能  

これからの基準値 

性能を高めるメリット・デメリット

断熱性能は省エネ住宅の要

 

省エネルギー住宅とは

 

省エネルギー住宅はそもそも「省エネ法」が基になっており、省エネルギー性能の基準を満たした住宅のことを指します。

省エネルギーとは、主に冷暖房の消費エネルギーを抑えられることを指しています。(冷暖房効率が良い住宅)

「冷暖房効率が良い」ということは、年間を通して室内の気温が一定で快適に保たれているとも言えますね。

つまり省エネ住宅とは「一般住宅に比べて省エネルギー性能が高く、一年中快適に過ごせる家」ということになります。

省エネ住宅もいろいろな種類がありますが、ZEHもその一つです。

 

省エネ基準とは

省エネ基準とは「省エネ法」をもとに設定された、省エネルギー性能を数値として表したものです。

「省エネ法」は正式には「エネルギーの使用の合理化及び非化石エネルギーへの転換等に関する法律」といい

一定規模以上の(原油換算で1,500kl/年以上のエネルギーを使用する)事業者に、エネルギーの使用状況等について定期的に報告いただき、省エネや非化石転換等に関する取組の見直しや計画の策定等を行っていただく法律

※資源エネルギー庁HP 省エネ法の概要「省エネ法とは」から引用

とされています。

省エネルギー性能は

・整えた室内環境を維持するための断熱性能(外皮性能)

・できるだけエネルギーを使わずに建物内の環境を整える性能(一次エネルギー消費性能)

との大きく2つで評価されます。

それぞれに基準となる数値があり、それがいわゆる「省エネ基準」といわれるものです。

省エネ基準は何度か見直されており、2024年現在は平成28年度省エネ基準を標準としています。

この性能基準は段階的に引き上げられていて、2030年にはZEH基準が義務化予定です。

また、適合義務の範囲もだんだんと拡充されています。

2015年(平成27年)には建築物省エネ法が制定され、2022年の改正により、2025年からは規模の大小にかかわらず、原則すべての建築物に省エネ基準の適合が義務となりました。

つまり、これから建てられる建築物は適用除外の一部を除き、省エネ住宅がスタンダードとなっていくのです。

 

外皮性能=断熱性能

今回は省エネ性能のうち「外皮性能」について詳しくお話します。

「外皮性能」とは聞きなれない言葉ですよね。

外皮というのは屋内と屋外の境界、いわゆる家の外周を構成する材のことで、外壁や窓、屋根などを指しています。

外皮性能が高ければ、屋内の温度が屋外の温度に左右されにくくなり、一年を通して快適な温度が保たれるのです。

そのため、外壁材や窓の断熱性能が重要になってきます。

外皮性能は、家の外周を構成する材の断熱性能によるところが大きいのです。


出典:国土交通省 参考資料

外皮性能は、

1.外皮平均熱貫流率(UA値)

2.冷房期の平均日射熱取得率(ηAC値:イータエーシー値)

で評価されます。

1.の外皮平均貫流率(UA値)は室内と外気の熱の出入りのしやすさの指標で、値が小さいほど熱が出入りしにくく、断熱性能が高いことを示します。

2.冷房期の平均日射熱取得率(ηAC値)は太陽の日差しの室内への入りやすさの指標で、値が小さいほど日差しが入りにくく、遮蔽性能が高いことを示します。

 

これからの基準値

2024年現在、一般住宅では基準がありませんが、2025年4月からはh28年省エネ基準(UA値0.87)が義務化され、2030年にはZEH基準(UA値:0.6

ηAC値:3.0以下)が義務化となります。

温暖化による気候上昇は誰もが実感しているところです。

省エネ基準の採用によって家の性能が高くなることで、エネルギー消費量が軽減され、快適な住環境が手に入ればなによりですね。

 

性能を高めるメリット・デメリット

断熱性能をを高めるには、境界資材を断熱性能の高いものにしたり、窓を高性能のサッシやペアガラスにするなど工夫が必要です。

また気密性も性能を高めるのに外せません。

そうすることで、外気に影響されず室内の温度をコントロールしやすくなります。

夏は暑さが軽減されてエアコン効率があがり、光熱費も負担が軽くなることが期待できます。

冬はヒートショックなど急激な温度変化による健康被害を防ぐことができます。

しかし一方で、軒を大きくするなどデザインに制限ができたり、間取りを工夫しなければならない場合もあります。

断熱や気密性だけを見ていると、通気性が低くなることも。

通気性が悪くなると、空気が薄くなり頭痛などの体調不良が出たり、結露によるカビが発生する可能性もあります。

そのため、早い段階から設計士との相談が欠かせません。

また、建築費用も一般住宅に比べると高くなる傾向にあります。

 

断熱性能は省エネ住宅の要

「省エネ住宅」の性能のなかで「断熱性能」は大きな割合を占めています。

断熱と通気のバランスはとても大切なので、しっかりと設計士や施工会社と打ち合わせしましょう。

これから省エネ住宅がスタンダードをなっていくなかで、より快適で安全な家づくりを心掛けることが大切です。

 

参考資料:

資源エネルギー庁 省エネ住宅とは

環境・省エネルギー計算センター 外皮性能の計算方法とは?住宅の評価方法の違いについても詳しく解説!

国土交通省【参考】住宅における外皮性能

Panasonic Builders Group 防災講座 第25回 省エネと快適の両立「断熱性能」が高い住まいとは?2022/9/21

 


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