この時期に咲く「沙羅双樹」
平家物語にも冒頭で出てくるので有名な樹です。
花は白くて清らかな佇まいが美しく、盛りを過ぎると首からポトリと落ちる様子も儚げ。
透明感のあるグリーンに白い花弁と黄色の雄蕊のコントラスト、見ていると癒されます。
ところで「沙羅双樹」ってホントの木の名前じゃないんですって。
そもそも「沙羅双樹」というのは「サラノキ(シャラノキ)」が2本並び立っているので「沙羅双樹」なのだそう。
では本当は何という樹なのでしょうか。
答えは「夏椿」。
インドから仏教の故事が伝聞された時、日本には「サラノキ」がなく、イメージだけで勝手に「サラノキ」にされてしまったという説も。
本当のサラノキはこちら↓
写真/髙橋 修
本当のサラノキはネパール南部からインド北部に自生し、花の時期は甘い香りがするそうです。