ZEHの基準ってなに?
2023.3.16 配信
index |
ZEHとは?
ZEHとは「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(Net Zero Energy House)」の略です。
簡単にいうと
「断熱性を高めてエネルギー効率の良い設備を入れ、消費エネルギーを大幅に減らしましょう(省エネ)。
そして、太陽光発電などの再生可能エネルギーを自宅で作り(創エネ)、消費エネルギーと生産エネルギーの±0を目指しましょう」
ということです。
経済産業省によると
「外皮の断熱性能等を大幅に向上させるとともに、高効率な設備システムの導入により、室内環境の質を維持しつつ大幅な省エネルギーを実現した上で、再生可能エネルギー等を導入することにより、年間の一次エネルギー消費量の収支がゼロとすることを目指した住宅」
と定義されています。
ZEHにするための4つの基準
① ZEH強化外皮基準(地域区分1~8地域の平成 28 年省エネルギー基準(ηAC 値、気密・防露性能の確保等の留意事項)を満たした上で、UA 値[W/m2K] 1・2地域:0.40 以下、3地域:0.50 以下、4~7地域:0.60 以下)
外皮とは、外壁や屋根・開口部・基礎など建物の外側との熱的境界になっている部分です。
強化外皮基準は、その外皮の断熱性能を判断する数値になります。
建築する地域に定められている、省エネルギ―基準とUA値をクリアしなければなりません。
具体的には、高断熱材や遮熱材、Low-E複層ガラスなどで断熱・遮熱性能をアップし、外気の影響を受けにくい建物にします。
この外皮性能が、まず最初にクリアされるべきポイントになります。
② 再生可能エネルギー等を除き、基準一次エネルギー消費量から 20%以上の一次エネルギー消費量削減
一次エネルギーとは、化石燃料(石炭・石油など)や自然の力(水力・太陽熱など)で生まれるエネルギーの事です。
生活に必要なエネルギーの多くは、この一次エネルギーを加工して、二次エネルギー(電力・都市ガスなど)として利用されています。
この二次エネルギーを、一次エネルギー消費量に換算することで建物の消費エネルギーを計算します。
この数値を見える化する計測装置にHEMS(ヘムス)があります。
省エネ効率の高いエアコンや給湯システムの設置、LED照明の採用などで、消費エネルギーが基準から20%削減されている必要があります。
③ 再生可能エネルギーを導入(容量不問)
再生可能エネルギーとは「永続的に利用でき、かつ政令で定められているもの」で、「太陽光・風力・水力・地熱・太陽熱・大気中の熱その他の自然界に存する熱・バイオマス」が定められています。
一般的な住宅で導入するものとしては、多くが太陽光発電を採用しています。
④ 再生可能エネルギー等を加えて、基準一次エネルギー消費量から100%以上の一次エネルギー消費量削減
①〜③の条件を備えたうえで、基準一次エネルギー消費量から100%以上の一次エネルギー消費量削減を達成することでやっとZEHと認定されます。
日照時間の少ない寒冷地域などでは、削減率が75%に抑えられているところもあります。
ZEHのメリット・デメリット
メリット
夏涼しく、冬暖かい快適性
光熱費の削減
災害時の電力確保
国や自治体の補助金が利用できる…など
デメリット
設備導入で建築費の負担が増える
屋根の方角や角度など、デザインに制約が出る可能性がある
天候によって発電量が不安定
定期的なメンテナンス…など
将来はZEHが標準に?
一般的に知られるようになってきたZEHですが、まだまだ浸透しているとは言えないのではないでしょうか。
しかし国の方針として、2030年度以降の新築住宅にはZEH基準の省エネ性能の確保を目指すともいわれています。
せっかく建てるなら、長期的な視点で快適な住みごこちとエネルギー対策が可能なZEHも選択肢のひとつに入れてみませんか?
ZEHを建築するなら、ZEHビルダーの認定を受けている建築会社に任せると補助金の申請などでも安心です。
朝日ホームは、ZEHビルダーとして実績も積んでいますのでお気軽にお問合せ下さい。
引用・出典:
ZEHの定義(改定版)<戸建住宅> 平成31年2月 資源エネルギー庁
ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスとは 2022年6月10日 神奈川県
↓ 次のステップはこちら!
↓ お気軽にご相談ください♪